後輩の女の子に「おっぱい揉みますか?」と言われた話

高校生のころ僕はテニス部に所属していたのですが、そのテニス部の後輩に"グラタン"というエキセントリックなあだ名の後輩女子がいました。

しかもこのあだ名は周りがつけたのではなく、グラタン自らが考え、こう呼んでくれと言っていました。

ちなみに一人称は「わたし」や「うち」ではなく、

「みー」

i.my.meの「みー」

「みーのことはグラタンって呼んでください」と言われたときのことを俺は一生忘れない。

 

今日はそんなグラタンとのお話。

 

 

 

 

うちのテニス部は上下関係もゆるく、全体的に仲のいい部で、部活終わりは部室に集まってトランプをしたり、雑談で盛り上がったりするのが恒例でした。

 

その日もいつものように部室でくだらない話をしていて、どういう流れだったか僕が童貞だという話になりました。

「だってフジノシン童貞だもんな笑」

「どどどど童貞じゃねぇしっ!!!💦」

みたいなノリで盛り上がっていました。

 

 

すると隣にいたグラタンが上目遣いで僕にこう聞いてきたのです。

「先輩ってほんとに童貞なんですか?」

僕は正々堂々嘘偽りなく、曇りのない瞳でグラタンに言い放ちます。

「ああ。童貞だよ。まだお母さん以外の女に体を触らせたことはない」

 

 

 

なんという男らしい態度。決して「どどど童貞じゃねぇしっ!!!💦」などと自分を偽ることをせず、清廉潔白を貫くその生き様にグラタンも心を打たれたに違いありません。

僕の魅力に心を奪われたグラタンはこう言いました。

 

私のおっぱい揉みますか?

 

 

わたしの…

 

 

おっぱい…

 

もみますか…?

 

 

 

 

 

 

え?おっぱい揉み…ん?え?

 

もももももんでいいんすか?!!

 

 

 

いや落ち着け俺!

これは冗談だ!

もし本気だとしても後輩に哀れみでおっぱいを揉ませてもらうなんて九州男児の恥!それに先輩として後輩に、そんなに気安くおっぱいを揉ませようとするんじゃない!自分を大切にしろと教えなくては!

そうだ。それでいいんだ。

おっぱいは決して後輩から揉ませてもらうものじゃない。

自分の手で掴みとり、揉むものなんだ。

こんな揉み方したからご先祖様に顔向けできねぇや。

 

 

よっしゃ!ガツンと言ってやるぜ!

 

 

 

 

 

 

「お願いしまスゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!揉ませてください!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

僕はそう叫びながら深々と頭を下げていた。

そこに男として、先輩としてのプライドはかけらも無かった。

おっぱいというのは後輩に揉ませてもらうものだし、死んだ先祖より生きてるおっぱいだ。

俺の魂の叫びにより雨空は晴れ、花は咲き乱れ、鳥は歌い、風は奏でる。

oh 童貞に優しい世界…

イッツビューティフルワールド…

 

 

僕が頭をあげるとグラタンは

「ははは。ちょっとトイレに行ってきますね」

と言って2度と部室に現れなかった。

僕はいまだに狭いアパートの一室で、グラタンがトイレから戻ってくるのを待っています。