「将太の寿司」が面白すぎる

突然なんですがわたくしフジノシンが漁師の孫であることをここに発表させていただきます。

母方のね、じっちゃんばっちゃんが漁師なんですよ。

 

小さい頃から新鮮な魚介類を食べて育ってきたわけではありますけども

 

わたくし魚介類が大の苦手なんですよね。

 

いや〜昔からじいちゃんの家に行くと魚ばっかり出てきて辛かった!だって苦手なんだもの!

火を通せば食べられるんですけど、刺身とか魚臭いし食感もダメでしたね〜。

 

そんな僕が最近刺身を食べられるようになりました!

なんで食べられるようになったか、それは

 

将太の寿司」を読んだからです。

 

まぁマンガなんですけどね。今マンガBANG!ってアプリで無料で読めるんですよ。

電車に乗ってる間とか暇つぶしに読んでたんですけど、これがまた面白い。

 

作品名の通り主人公の将太が一流の寿司職人を目指すってストーリーなんですけど、知らなかった寿司の知識や家族愛、友情、努力、勝利が詰まったまるでジャンプ作品のようなマガジンで連載されていたマンガです。

 

読む前はなんかグランメゾン東京やクッキングパパみたいなのかな〜と思ってたんですけど、これが全然違いましたね。

 

ジャンル的にはテニプリイナズマイレブンと同類です。話が進むほどにやりたい放題になってきます。

 

主人公の将太はなんやかんやあって地元の小樽から東京の名店「鳳寿司」に就職するんですが、そこにはやっぱり厳しい先輩がいるんですよね〜。いますよね〜。飲食業界、店に1人は怖い先輩がいるもんです。

 

厳しい先輩、名を佐治安人(さじあんと)

 

就職したばかりの将太にいきなり

「シャリを作れ。ただし作り方は教えないよ?自分で考えてね?」

なんて無茶振りをかましてくるとんでもないやつです。

しかしさすが主人公将太。そんな無茶振りはなんのその。その才能を遺憾なく発揮して見事佐治さんよりも美味いシャリを作ります。

 

佐治さん的にはますます将太が気に入らない存在になります。

そんなときに鳳寿司の親方が佐治さんと将太を呼び出してこう言い放ちます。

「お前ら寿司勝負しろ。勝った方を新人コンクールに出したるわ」

 

5年間このコンクールを目指して頑張ってきた佐治さん大激怒!なぜなら将太は就職して半年も経ってないから!なぜこんな新人と5年目の自分が同列なんだ!

 

ブチギレた佐治!将太への嫌がらせ!罵声!ありとあらゆる手を駆使して将太への妨害を図る!清々しいほどの器の小ささ!

その結果見事に勝利を手にするのです!

もちろん将太がね。

 

いや、佐治さん…

5年も先輩なのに…

将太が天才すぎる…

 

とまぁ正直ここまでは割と正統派のストーリー。将太の才能を除いては特に無茶苦茶な部分はありません。テニプリで言えばまだまだ乾先輩のデータテニスや手塚部長のゼロ式ドロップが出たあたりですね。

 

問題は新人コンクール編が始まってからです。

 

この新人コンクール編で注目していただきたい将太のライバルは3人!

 

1人目!包丁の達人「奥万倉新一(おくまぐらしんいち)」さん!めっちゃ包丁さばきがすごいぞ!

 

2人目!目利きの達人「木下藤吉(きのしたとうきち)」

米やら水やらの目利きがすごいぞ!

 

3人目!人呼んでマグロ哲!「清水哲也(しみずてつや)」

その名の通りマグロやカツオ類では他の追随を許さないベテランだ!

ベテランだ!

 

ベテラン…

 

ベテラン???

 

新人…コンクール…だよね?

 

ちっちゃいことは気にすんな!ワカチコ!

将太の寿司でこんなの些末なことだ!

 

ちなみにこのマンガに出てくる寿司職人はたいがい性格が捻じ曲がってます。

 

まずは佐治さん!

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将太の彼女である渡辺さんから届いた手紙をこっそり隠していた佐治さん!そしてこの発言!さすがっす!

 

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新人コンクールで立ちはだかった清川流也(きよかわりゅうや)!

この道16年目のベテランだ!寿司業界の「新人」の定義とは如何に!?

 

 

 

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作中トップクラスのクズ!紺屋碧悟(こうやへきご)!金に物を言わせての恐喝、傷害、拉致なんでもござれだ!

 

 

 

 

さて、基本的に新人コンクール編のストーリー展開はワンパターン。

 

1.将太が一見ありきたりな寿司を出す。

2.やたらとうるさいギャラリーが「普通の寿司じゃねぇか!将太はおわったぜ!」と騒ぐ。

3.審査員が将太の寿司を食べて「こ、これは!とんでもなく美味い寿司だ!」と騒ぐ。

4.将太が寿司の解説をする。

5.ギャラリーが「さすが将太だぜ!!!」と手のひらをクルクルする。

6.将太が勝つ。

 

このパターンの繰り返しである。

いや、繰り返しなんですけどめちゃくちゃ面白いんですよ。

 

このワンパターンな展開を面白くしている要因の1つとして審査員長の存在が大きいと思います。

 

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こいつが審査員長。溝口安二郎。通称「柏手の安」

本当に美味しい寿司を食べたときにパァン!と柏手を打ってしまう癖からこの通り名がつきました。

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もうみんなこの柏手を打ってもらうのに必死です。どんなに作った寿司を褒められたって柏手が出なかったら意味がないのです。

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寿司を食べて両手をプルプル震わせるおっさんと、それを固唾を飲んで見守る複数のおっさん。常軌を逸した光景です。

 

 

そしてなんやかんやあって将太の優勝!

新人コンクール編これにて完!!!

 

応援に来てくれていた佐治さんにお礼を言う将太。

将太との勝負に敗れてから鳳寿司を出て、全国を周りながら修行を積んでいた佐治さん。この頃にはすごくいい奴になっているんです。

 

将太「ありがとう佐治さん。佐治さんのおかげで優勝できました」

 

佐治「浮かれていられるのも今のうちだ。次は俺と戦うことになるんだからな」

 

将太「え、どういうことですか」

 

佐治「この大会は地方予選。優勝したお前は全国大会に進むんだ。そして俺はすでに京都代表として全国大会への出場を決めている」

 

将太「なんだってぇー!?全国大会だってー!!?」

 

知っとけ!!!お前自分が出る大会の全容くらい把握しとけ!!!読んでる俺が一番ビックリしたわ!!!

 

これ確実に後付けで全国大会編作ることにしたな作者よ。

 

 

まぁここまではテニプリで言うところの無我の境地が出たあたりですよ。関東大会あたりですね。ほんとにテニプリがヤバイのって全国大会あたりじゃないですか。

 

そう。将太の寿司も全国大会編がヤバイのです。

 

それについては近いうちにまた書きます。

それではそれまで将太の寿司読んどいてね!