続 出会い系でピッコロになりすましていたら謎のおっさんからメッセージが来た
前回までのプリズンブレイク
フジノシンはピッコロになりすましながら出会い系をしていた。
そこに突然届いた謎のおっさんからの「合コンしない?」というメッセージ。
果たしてこのメッセージの真に意味するものとは?!
時の歯車は動き出し、運命の糸が奇妙に、そして複雑に絡み合っていく。
昨日の記事に書いた通り、怪しいおっさん(以外、ジュニア)と会うために、仕事終わりに新宿のケンタッキーに向かいました。
到着したのは17:40。待ち合わせの時間は18時なので少々早く着き過ぎました。それだけ今日の対談を楽しみにしていたし、昼間から心臓の鼓動が俺を急かしていました。
二階の窓際の席に座り、交差点を行き交う人の波を眺めながら思う。この大勢の人の中で、急に怪しいおっさんから「合コンしましょう」というメッセージが届いたことのある人がどれだけいるのだろうと。そして実際に会う人はいるのだろうか。と。
我ながら思う。狂っていると。
しかし人を狂わせるほどのなにかが「合コンしましょう」というメッセージにはある。悪魔のささやきのような魔性を秘めている。
俺はその魔性に身を委ね堕ちた。このケンタッキー西新宿店二階に堕ちた。
待ち合わせの時刻、18時ちょうどになったところでジュニアから到着したというメッセージが届いた。二階の窓際にいることを伝え、階段の入り口をいまかいまかと待ち構えた瞳で見つめる。そしてその時は訪れた。間違いないあの男だ。あの髪型、あの雰囲気、写真のまんまだ。
ジュニアと目が合い、お互いに会釈をする。
「はじめまして。ジュニアです。」
「こちらこそはじめまして。ピッコロです」
まさか人生でピッコロですと名乗る日が来るとは思いもしなかった。
二人用のテーブル席に移動する。
「合コンっていつやるんですか?」
開口一番尋ねる。当然の質問だろう。俺は夢の合コンのために怪しいおっさんとわざわざ会っているんだ。
「合コンは来月やるよ。予定を調整してるんだ。」
なるほど。来月か。まぁ今すぐ合コンがしたいというわけでもないしいいかな。ジュニアが続ける
ジュ「今度の日曜にランチ会があるんだけど来ない?」
俺 「ランチですか。どこであるんですか?」
ジュ 「渋谷。韓国料理の店なんだけど」
う~ん、渋谷か。Amwayの聖地だし、韓国料理も苦手なの多いんだよな~
ジュ 「もちろん女の子もくるy
俺 「行きます!!!!!!!!」
渋谷も韓国料理も大好きだから行くしかないよな~~。いや~渋谷と韓国料理を出されちゃ行くしかないわ~。
そこからはひたすらお互いの女性のタイプなどを熱く語り合った。ジュニアは言う。俺は女性のあごに惹かれるんだと。ほしのあきのあごは最高なんだと。
なるほど。さっぱり理解できん性癖だ。しかしジュニアのあごに対する熱量、こだわり、嫌いじゃない。少しずつ、だが確実にジュニアのことを好きになっていく自分がいる。
だがまだ信用できない!!!!
ここまでの会話はボクシングでいうところのジャブ。牽制の会話だ。女性の好みを語り合いながら相手の出方をうかがいつつ距離を測っている。
相手の間合いはおおよそ掴んだ。一歩踏み込むぞ!
俺 「最近周りでマルチやってるやつが多くて~勧誘とかされて困ってるんですよね~」
さぁどう出るジュニアよ。ここでマルチを批判するような発言が出ればおそらくジュニアはマルチの人間ではないだろう。しかしそれ以外なら…
ジュニアの反応は、”曖昧な笑顔”だった。否定も肯定もせずに笑顔を作っている。怪しい。疑惑は深くなった。
そろそろ出ようかとジュニアが言う。時計を見ると19時を回っている。いつのまにか1時間以上も話し込んでいたらしい。
ジュ 「じゃあランチの詳しいことはラインするよ」
俺 「はい。よろしくお願いします。」
そうあいさつして解散した。
もっと劇的な展開を期待していたが案外こんなものかと思いながら家に帰る。
肩透かしを食らった感は否めない。
ジュニアからランチの時間と場所を伝えるラインが来た。
俺はここでまた一歩踏み込んでみることにした。
「一つ確認したいんですけど、なんかマルチとかに誘ってくる人とかいますか?」
直球の質問を投げつける。
さぁ!どう出るジュニアよ!
20分後ジュニアからの返信はシンプルなものだった。
「いないよー!」
これだけだ。そうか、いないのか。
いないならば行こう。女の子のもとへ、いやランチ会へ。
ということで日曜のランチ会行ってきます!
正直なんかの勧誘をされたいと思ってます。そっちのほうがおもしろそうだし(笑)
渋谷だしAmwayの可能性は少なくないよな~~。楽しみだな(笑)