ロマンチックかたつむりチンコ

でんでんむしむし〜かたつむり〜♬

お前の頭はどこにある〜♬

角だせ槍だせ頭だせ〜♬

 

キャッチーなメロディーに乗せながら、いきなり頭部の所在を問い詰め、あれ出せこれ出せと要求してくるなんとも横暴な童謡。

みなさんも一度は耳にしたことがあると思います。

 

何気なく聴き、歌っていたこの童謡ですが、なにか疑問に思ったことはありませんか?

 

3行目の歌詞にご注目いただきたい。

 

角だせ槍だせ頭だせ〜♬

 

そう。槍。槍ってなんだ?カタツムリのどこに槍があるんだ?

そう思ったことはありませんか?

 

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角と言われる部分は「触覚」です。

この触覚の先端には目玉がついています。イラストにも描かれていますね。

頭の部分は言わずもがなでしょう。

 

さて、問題の「槍」

槍っていったいなんなんだ?

わたくし、フジノシンがその疑問にお答えしましょう。

 

 

まず「槍」の正式名称は

日本語で「恋矢(れんし)」

英語で「ラブダート(Love dart)」

と言います。

なんともロマンチックな名前です。

 

 

それでこの槍をいつ、なにに使うのか。

勘のいい方なら恋矢という名前で察しているかもしれませんね。

 

 

そう!ズバリ槍を使用するのは「交尾」のとき!!!

交尾のときに相手の体に槍を突き刺すのです!

 

そうかそうか。つまり槍はチンコなんだな?

エーミール少年ならそう言ってきそうですが、それは少し違います。

 

正確には槍はチンコの一部です。

 

槍は精子を送る器官ではなく、その器官はまた別にあります。

 

ほんならカタツムリのあんちゃんは槍突き刺してなにしてまんの?自然界のSMプレイっちゅうやつですか?

 

大阪のおじさんならそう言ってきそうですが、全く違います。

 

 

槍の役割は、槍から特殊な分泌液を送り込むことによって受精率をあげることです。

 

つまり人間のオスはエクスカリバー1本しか使えないのに対し、カタツムリはグングニルの槍とロンギヌスの槍を持っている「二槍使い」なのです。

チンコにおいて人間はカタツムリの下位互換だと言っても過言ではないでしょう。

 

ただし全てのカタツムリが槍を持っているわけではありません。

槍を持っているのはカタツムリのなかでも雌雄両性体の一部の個体。

雌雄両性体とはオスとメスの区別がなく、どちらの性器も持っている生き物です。

 

どちらの性器もあるので、他の個体と交尾しなくても子供を作ることも可能です。

これを「自家受精」といいます。

 

しかし自家受精は受精率が低いので、たいがいのカタツムリはチンコと恋矢の二槍プレイをするらしいですよ。

 

 

 う~ん強い。強すぎるぞカタツムリ。

パートナーがいれば二槍プレイ。いなければ自家受精。

種の保存が生物の存在意義だとするならば、これほどまで生に貪欲な生き物はいない。

 

梅雨の時期、カタツムリを見かけたら畏敬の念を込めて敬礼だ。


カタツムリの交尾