ピーマンの肉詰め。ピーマンが主役か、肉が主役か。

ピーマンでしょう。ピーマンが主役なんだと言い張りたい。

 

だって「ピーマンの肉詰め」ですよ?主語がピーマンですもの。

これが「肉のピーマン包み」だったら肉が主役なんでしょうけど、今回はピーマンの勝ち。ピーマンが主役。

 

しかしピーマンの肉詰めは考えれば考えるほどにすごい料理だ。料理界に革命を起こしたと言っても過言じゃない。

 

野菜と肉を使った料理で、野菜側が主役の座を勝ち取ったものってピーマンの肉詰め以外ありますか?

例えば野菜炒め。名前こそ菜食主義的だが、実態は”お肉と愉快な野菜たち”。

完全に肉ありきな料理。お肉が余ってるから野菜も一緒に炒めちゃおう的なやつ。野菜はあくまで”ついでに”炒められてるだけ。

俺は定食屋で野菜炒め定食を頼んで、ほんとうに野菜だけを炒めたものが出てきたら皿をひっくり返す。あと食戟してシェフの包丁を奪う。

あとロールキャベツ。あいつはダメだ。キャベツ界の恥さらし。キャベツとしてのプライド、誇りを失ってしまったのか?肉にまとわりついて媚びへつらいやがって。コバンザメだよ。コバンキャベだよお前は。

あのキャベツは肉の引き立て役でしかない。ロールキャベツ屋に行って、ロールキャベツ定食を頼んだとしましょう。そこでほんとうにただキャベツを巻いただけの料理が出てきたら俺はテーブルをひっくり返す。あとメッザルーナを賭けて食戟する。

 

ピーマンの肉詰めは違う。世にあふれかえる有象無象とは違うんだ。

ピーマンのために肉がある。肉はあくまでもピーマン様の奴隷、下僕。

スラムダンク安西先生も作中でこんなことを言っています。

「お肉のためにピーマンがあるんじゃねぇ。ピーマンのためにお肉がいるんだ。」

これは安西先生が大学のピーマンの肉詰めチームの監督をしていたころのセリフです。

さすがは僕らの安西先生。深い。深すぎる名言だ。

みなさんも是非スラムダンクを読んでみてほしい。山王ピーマン工業との試合や、ピーマン大付属との試合は涙なしでは読めません。

個人的に好きなシーンはピーマンくんが3p(ピーマン)シュートを決めるところですね。あれは鳥肌ものです。

やっぱりピーマンの肉詰めの主人公は桜木花道ですね。