野球部のころのお話。
小学生のころ野球部に所属していたんですけども、その野球部のコーチがまぁ、
めっっっっっちゃ怖かったです。
いや~恐ろしかった。だって小学生の僕らにケツバットやビンタしてくるんですよ?ケツバットってわかりますかね?その名の通り金属バットで思いっきりケツを叩かれます。これがめっっっっっちゃ痛い。まともに歩けなくなるくらい痛い。でもとぼとぼ歩いてたら
「たらたら歩いてんじゃねぇよ!」って怒られるんですよね笑
理不尽極まりないわ。これ今だったら大問題でしょう。
まぁでも一番理不尽だったのがあれ。
試合中、僕らが攻撃側の時になんかいい感じにヒットが続いて一打逆転のチャンス到来。その場面で打順が回ってきたのは、わがチームのエースゆうせいくん。
ゆうせいは緊張の面持ちで打席に向かう。いや、単なる緊張だけではない。その顔には確かに不安や恐怖の色が滲んでいた。それもそのはず。ここでもし打ち損じればコーチからの叱責は避けられない。最悪ビンタが飛んでくる。
あ~いやだいやだ。俺だったらこんな場面で絶対に打席に立ちたくない。ゆうせい。ドンマイ。
しかしチームの命運を背負って打席に立つエースを応援しないほど、この俺も冷血漢ではない。ていうか一応ムードメーカー的なポジションだったと思う。
ゲームの流れは作れなくとも、明るいムードは作ってやろうじゃありませんか。よし!いっちょゆうせいに声援を送って緊張をほぐしてやろう!
「ゆうせ~~い!ここで打ったらヒーローだぞ~~!打て~!」
俺はベンチから努めて明るい声色でゆうせいに声援を送った。打席のゆうせいが少し微笑んだ気がした。
そのとき、隣に座っていたコーチが俺を見てこう言い放った。
「じゃあお前だったら打てんのか!!!!???黙ってろ!!!!」
「しゅみましぇん…泣」
ワーイジャパニーズピーポー!!!!!????
なぜ怒られたの!?応援しただけじゃない!?
お前だったら打てんのかだと~!!!
なめんじゃねぇよ!!!!!
打てねぇよ!!!!俺の野球センスのなさはお前も知ってんだろ!?
なんなら下級生のほうが上手いわ!!!!
小学生の部活が一番厳しかったなぁ~